スーパーで購入した切り花を花瓶に生けてみたものの、なんだか素敵に見えない…。そんな悩みを現役の花屋さんが解決してくれる投稿『上手に活けてみようシリーズ』が好評だ。「高見えがすごい!」「確かに違いますね…!」「参考になりました」などの声が寄せられる活け方のコツとは。動画を投稿している、1930年創業の「宮田花店」(@miyata8710)さんに話を聞いた。
【写真】プロが生けた「スーパーの花」仕上がりは…?
■「どう生けたら…」を解決する、家庭でも気軽に楽しめる活け方を紹介
――スーパーで購入した花を素敵に活けるポイントを紹介した『上手に活けてみようシリーズ』、どれも「知りたかった!」という内容ばかりでした。まずは、こうしたテーマで投稿をはじめたきっかけについてうかがえますか。
「近所のスーパーでお花を買って帰る方をよく見かけて、『どんなお花が売られているんだろう?』と足を運んでみたのがきっかけです。実際に見てみると、スーパーで販売されているお花は2〜3本の少量束が多く、一般の方は『どう生けたらいいのかわからない』と感じることも多いのではないかと思いました」
――買ってきてそのまま花瓶に…という人も多いのではないかと思います。
「花屋であれば、持っている花瓶の大きさや飾る場所をお聞きしながらアドバイスやご提案をすることができますが、スーパーではそうはいきません。お花の種類や組み合わせ、長さもさまざまなので、それをどう飾ると素敵に見えるのか、ご家庭でも気軽に楽しめる生け方をご紹介できたらと、このシリーズをはじめました」
――少し変えただけで、こんなにも見え方が変わるのかと驚きました。
「ちょっとしたことですが、お役に立てていたら嬉しいです。スーパーのお花であれば気軽に購入できると思うので、ぜひお部屋や食卓に飾っていただき、花のある暮らしを楽しんでいただきたいですね」
■長持ちしない人は要チェック! 花の日持ちに影響する水の量と購入時のポイント
――長い茎のガーベラや大きな葉のクルクマ、菊やリンドウを合わせた仏花など、さまざまなパターンの生け方テクニックをご紹介されていますが、全ての植物に共通して、初心者がやりがちだと思う失敗はなんでしょうか?
「初心者の方がよくやってしまうのは、『水を入れすぎること』ですね。実はお花によって適切な水の量は異なります。特に茎が柔らかい種類は、水に浸かる部分が多すぎると茎が傷みやすくなるので、少なめの水で管理した方が長持ちすることもあるんですよ」
――花瓶に入れる水の量は盲点でした…。お花を生ける際のまずは覚えたい「コツ」についても教えてください。
「生ける際はお花同士の顔が重ならないように、高さを調整しながら切ること。それぞれの花がよく見えるように意識するだけで、少ない本数でもぐっと素敵に見せることができます。また、お花が水を吸いやすいように、飾る前に茎を斜めに切って、切り口の面積を広げてあげるのも大切です」
――お花の日持ちも気になるのですが、購入するときの見極めポイントはありますか?
「つぼみや茎を軽く触ったときに、しっかり張りがあり、硬さを感じるものがおすすめですね。同じ花でも鮮度によって日持ちは大きく変わります。花びらがしおれていたり、傷が入っていたりするものは避けた方が良いでしょう。なお、お花屋さんでは温度管理や水管理を行って販売していることが多く、飾り方やお手入れ方法についても相談できます。用途や飾る場所に合わせて選びたい場合は、ぜひそちらでの購入もご検討ください」
――物価高の影響もあって、自宅用に花を購入する機会が減っているご家庭もあるかと思います。無理なく花のある暮らしを楽しむ方法がありましたら、ぜひお聞かせください。
「お花を楽しもうと思ったとき、大きな花束を購入して華やかに飾るイメージをお持ちの方もいるかもしれません。でも実は、多くのお花屋さんでは一輪から購入できますし、それで十分楽しむことができます。また、ルスカスなどのグリーンはとても日持ちが良く、環境によっては数ヵ月楽しめることも。お花と組み合わせたり、グリーンだけで飾ったりするのもおすすめですよ」
――最後に、花のある暮らしがもたらす魅力をどのように感じていますか。
「たった一輪のお花が部屋にあるだけで、空間が明るくなったり、季節を感じられたり、気持ちがほっとしたりする…それがお花の持つ魅力ではないでしょうか。お花は贅沢品と思われることもありますが、決して特別な日のものだけではありません。日々の暮らしを少し豊かにしてくれる存在として、ぜひ楽しんでいただけたら幸いです」
(提供:オリコン)
7月3日 7時50分配信