日経平均株価が史上初の5万円超 鹿児島県内経済への影響は?


週明けの東京株式市場で日経平均株価の終値が史上初めて5万円を上回りました。県内経済への影響について専門家は。

■九州経済研究所 福留一郎 経済調査部長■
「多少の驚きはないことはないんですけど、ただこの株価というのが実体経済をどれだけ表しているかというと、特に鹿児島みたいな地方経済にとっては、そんなに影響は大きくない部分で動いてますので」

こう話す九州経済研究所の福留部長。同じ株高にあった、ある政権を引き合いに出します。

■九州経済研究所 福留一郎 経済調査部長■
「第二次安倍政権ですよね。あの時は就任直後にアベノミクスっていうのを打ち出して」

アベノミクスで期待された「トリクルダウン」。大企業の業績が伸びれば、中小企業や家計にもその恩恵が波及するというものでしたが、その効果は実際には限定的で、地方経済や賃金は伸び悩んだとの指摘もあります。

■九州経済研究所 福留一郎 経済調査部長■
「大企業は当然、企業価値も上げて、そして業績もどんどん上向いていってということで、かなり大企業は稼いだわけなんですけど、ただその稼いだお金がいま賃上げに回ってなくて、大企業のいわゆるその内部留保がもう600兆円ぐらいあるわけですよ」

株高に沸く日本経済ですが、私たちの生活が上向くためには、鹿児島の企業や行政も一層の努力が必要だと話します。

■九州経済研究所 福留一郎 経済調査部長■
「鹿児島の中小企業にもそういった恩恵が来るような、そういったところに持ってこないと、やっぱり株価だけが独り歩きっていうのはいつまでたっても変わらないということになってます」

 
「KKBみんながカメラマン」