出水市の親子らに感謝状 連携プレーで事故を防ぐ
あわや大事故となるところでした。
出水市で、地元住民の迅速な連係プレーで踏切の事故を未然に防いだとして感謝状が贈られました。
出水警察署長から感謝状が贈られたのは、福嶋美文さんら3人です。
福嶋さんたちは、踏切内で脱輪して動けない車を踏切の外に移動させ列車との衝突事故を未然に防ぎました。
(福嶋善弘 さん)
「最初、家の中にいたが、外で事故のような物音がした」
今月9日の夜、出水市で、肥薩おれんじ鉄道の踏切近くに住む福嶋善弘さんが、大きな音に驚き窓をあけてみると、目に飛び込んで来たのは、踏切で脱輪している1台の軽自動車でした。
(福嶋善弘 さん)
「車がそこに乗り上げ、前輪が完全に空転していて動かない状態」
慌てて父・美文さんとともに現場へー。
(福嶋美文 さん)
「ちょうど縁石に傷もある。縁石をまたぐような形だった。(縁石には)ちょっと高さもあった」
(福嶋善弘 さん)
「まず(車を)移動させないといけないと一番最初に思った」
事故当時、後続の車の運転手らもかけつけ、車を持ち上げる手助けをしたそうです。
「4人でそれぞれ4点を持って動かした。踏切はおれんじ鉄道以外にも本数が多い。早くどかさないとと焦った」
男性4人がかりで車を少しずつ動かし5分ほどで無事、踏切の外へ。
運転手自身も踏切の非常ボタンを押すなどして事なきを得ました。
(福嶋美文 さん)
「あたり前のことをしただけなので、大変恐縮している」
(福嶋善弘 さん)
「この表彰を胸に今後も人助けができるように色々な方向にアンテナをはって生活したい」