実験の参加者が足りない… 交通渋滞全国ワースト1位の鹿児島市が初の社会実験を計画も2300人の不足


交通渋滞全国ワースト1位の鹿児島市。
その汚名払拭に向け市は来月、初の社会実験を計画しています。

その実験というのが朝のピーク時間帯を避けて通勤する時差出勤なんですが、参加者が十分に集まらず下鶴市長が頭を悩ませています。

【鹿児島市 下鶴隆央 市長】
「主要幹線道路の朝のピーク交通量の1割削減という目標の達成には約4000人の参加が必要と考えており、現時点ではなお約2300人の参加が必要な状況です」

28日の定例会見、下鶴市長が訴えたのは来月から始まる社会実験、渋滞緩和に向けた時差出勤への協力です。

社会実験を行う背景には市街地の道路の混雑割合が全国ワースト1位という実情が。
市は地形的に市街地への入口となる道路が少ないことなどを要因にあげていて、渋滞による経済損失は年間410億円とかなり深刻な状況です。

30日朝の鹿児島市。
赤いブレーキランプを灯した車が列を作り、1.5キロ渋滞との表示も…。

【ドライバー】
「だいぶストレスを感じますね。混む時間は1時間早く起きて出るように心がけています」

【ドライバー】
「辛いな〜って思って、渋滞を避けるために5分でも早く出ようと思うけどそれができない時、うんざりだなと思います」

【ドライバー】
「雨の日渋滞ひどいので仕事に影響するんで、ちょっと緩和してほしいと思いますね」

国道3号や10号など主要幹線道路の朝の交通量1割削減を目指す今回の社会実験。
車で通勤・通学する人を対象にピーク時間帯の午前7時半から8時半を避ける時差出勤をお願いするものです。

【鹿児島市 下鶴隆央 市長】
「コロナ期において通勤需要が減ったわけだが、その時に約1割減ったことで市街地におけるピーク時間帯の通行速度がかなり上がったというデータがあります。そういったデータを参考に1割、4000人を目標に掲げたところです」

市は実験で得られたデータを基に効果的な渋滞緩和策を検討する考えですが、参加者は26日時点でおよそ1700人にとどまっていて、民間企業の協力も呼びかけています。

【鹿児島市 下鶴隆央 市長】
「毎日ずーっととなるとできないかもなと二の足を踏まれる方もいらっしゃると思うんですよね。でも、そうではなくて期間内でできるところで協力してくださいというお願いであります」

参加登録は鹿児島市のホームページの応募フォームからできます。

渋滞緩和に向けた今回の社会実験、すでに時差出勤の制度を導入している県内企業の担当者に話を聞きますと「家庭の都合に合わせられる時差出勤は従業員のワークライフバランスにつながっている」と話していて、メリットが多いと話しています。

ただ、そうしたメリットがある一方で、「お客さんとの関係もあり現場の従業員は難しい」とすべての従業員ができるわけではないと、ハードルの高さもにじませていました。

29日時点の参加者は2200人で1800人足りない状況です。
慢性的な渋滞の解消へ実験への参加を検討してみてはいかがでしょうか。

 
「KKBみんながカメラマン」