桜島の振動でまろやかに? 1年貯蔵の焼酎を搬出 鹿児島
桜島の噴火の予兆を観測する坑道に芋焼酎を長期間貯蔵すると味は変化するのか。
23日、1年間貯蔵していた焼酎が取り出されました。
県酒造組合や鹿児島大学など4つの団体が2年前から行っている実証実験で、県内の蔵元13社の芋焼酎312本を、国の砂防設備である「有村観測坑道」に貯蔵しています。
坑道は、気温19度、湿度80パーセントと年間を通じて一定で、さらに、桜島の火山活動による細かな振動が焼酎の味に変化を及ぼすかなどを検証しています。
23日は蔵元の担当者らが去年搬入した焼酎の一升瓶に坑道で貯蔵したことを示す専用のラベルを貼ったあと、慎重に運び出しました。
一部は残して貯蔵を続け、空いたスペースには、新たに焼酎を運び入れました。
運び出しは去年に続いて2回目で、県酒造組合によりますと、1年間貯蔵した焼酎の味は、まろやかでスッキリとした飲み口になっていたそうです。
【県酒造組合 田中 完専務理事】
「桜島はここのところ結構活発なので、バイブレーションが焼酎にも伝わるのかなと。揺れて貯蔵されることがまろやかになることにつながるのかな」
【田崎酒造 松林 忠臣社長】
「今回は2年貯蔵ということで、さらにまろやかで芳醇な味わいになると期待」
運び出した焼酎は29日に開催される「火山砂防フォーラム」で参加者に振る舞われる予定で、残念ながら一般販売は予定していません。