県独自の「宿泊割」が県議会で可決 来週月曜から予約受付 鹿児島


熊本地震で打撃を受ける県内の観光業界を支援する動き。県独自の宿泊割の実施が県議会で認められ、来週月曜から予約の受け付けと割引が始まります。


11日開会した県議会9月定例会。焦点はもちろん、熊本地震で打撃を受ける観光業界の支援で計画された、県独自の宿泊割。その実施の是非です。

【塩田知事】
「今回の地震により失われた旅行需要の早期回復を図るため、旅行費用の一部を助成する県独自の支援を大型連休であるシルバーウィーク前に開始したいと考えており、必要な経費を今回の補正予算に計上している」

熊本地震の発生で、鹿児島に観光客を運ぶ九州新幹線や高速バスが不通に。県内のホテルや旅館などの宿泊キャンセルはのべ18万人、損失額は22億円以上に上っています。

そこで県が打ち出した観光支援策が、県内に宿泊するすべての人を対象にした宿泊割で、1人あたり2万円を上限に、一律で6割を宿泊料金から割り引くというものです。

宿泊割の事業費およそ4億5200万円を盛り込んだ一般会計補正予算案が、11日の県議会に提案され、緊急度の高さからその日のうちに審議入り。そして是非を決める採決まで一気に行われました。

【採決の様子】
「ご異議ありませんか? ご異議なしと認めます。よって、この議案は委員長報告の通り可決されました」

宿泊割の実施が決まり、議会を後にした塩田知事は―

【塩田知事】
「8月上旬のキャンセルがだいたい6万人泊ぐらいと聞いております。その分をこの期間で取り戻せるように、本県の基幹産業である、観光関連産業全体がまた力強く復旧していくことを期待しています」

宿泊割の予約の受け付け開始は来週月曜の14日からで、割引となる期間も同じく14日から。割引期間は来月13日までですが、予算が上限に達すれば終了となります。

ただ、県独自の宿泊割が終わっても、政府が実施を計画する宿泊割「九州ふっこう応援割」が控えていて、観光業界にとって書き入れ時となるシルバーウィーク前から切れ目ない支援が継続されます。

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11日実施が決まった県独自の宿泊割、その名も「南の宝箱かごしま観光応援割」

対象は県民を含む国内外の旅行者で、1人当たり2万円を上限に宿泊料金が一律で6割割り引かれます。仮に1泊2万円の施設だと、1万2000円割り引かれて8000円で宿泊できるます。上限いっぱいに使う場合は、1泊3万3000円が目安となります。

予約の受け付けが始まる14日までに予約している場合は対象外です。また食事や入浴のみといった日帰り利用や公費出張、ビジネスでの宿泊も対象外となります。

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県独自の宿泊割を県内の宿泊施設や、割引の対象となる県民はどう受け止めたのでしょうか。


【鹿児島サンロイヤルホテル 三月田淳 総支配人】
「国の支援がスタートするのは分かっていたが、県単独の予算で1日も早くつなぎをしてもらえることは、大変期待している」

県独自の宿泊割に期待を寄せるのは、鹿児島サンロイヤルホテルの総支配人・三月田淳さんです。

ホテルでは、今月4日時点でおよそ7500人分の宿泊がキャンセルに。会議や宴会、レストランでの飲食代などを含めると損失額はおよそ7400万円にのぼります。

10日ほど前に県の宿泊割の実施が発表されると、利用客からの問い合わせが日に日に増え、関心の高さが伺えるといいます。

期待を寄せる理由は他にも―

【鹿児島サンロイヤルホテル 三月田淳 総支配人】
「(九州)新幹線が18日から全線開通するので、それに間に合うことが相乗効果が得られて、たくさんのお客様にご利用いただけるのかなという期待がすごく大きい」

いよいよ来週月曜から予約の受付が始まりますが、気になるのが現在の予約状況です。

シルバーウイークの前半3日間はほぼ満室ですが、それ以上の日はまだ客室の50%以上が空いているということです。

【鹿児島サンロイヤルホテル 三月田淳 総支配人】
「安全・安心でお越しいただけるような環境が整っている、ぜひ鹿児島にお越しいただければ」

そして、宿泊割の対象となる県民の皆さんは―

【女性・70代】
「最近すごいテレビに出てるので(夫と)どこか行きたいねと。6割だよ6割だよって言いながら見ている。長いこと霧島方面に行ってないので、あっち方面に行ってみたい。季節的にもだんだん秋になってくるし」

また、シルバーウィークに福岡から息子が帰ってくるというこちらの男性は―

【男性・60代】
「指宿あたりで唐船峡とか行って、1泊でもしようかなと」

観光関連産業は鹿児島の基幹産業の一つ、幅広く観光支援の効果が広がることが期待されます。

 
「KKBみんながカメラマン」