記者がフカボリ解説 水迫畜産の元取締役逮捕に「県警は余罪がないか調べを進めている。全容解明も含めて捜査の進展が待たれる」


ここからは社会部の宮城記者とともにもう少し掘り下げてこの事件をみていきます。

今回、警察は詐欺と食品表示法違反の容疑で立件したわけですが、詐欺というのは意図をもってだましたということですよね。警察はどういった証拠から逮捕に至ったのでしょうか。

【宮城記者】
今年4月に県警は家宅捜索で証拠資料を差し押さえ関係者に聞き取りをしていますが、そのなかに政輝容疑者から作業員への指示に関係する記録・資料が押収物に含まれていたということです。

政輝容疑者は肉の仕入れや従業員が商品を作る際の原料肉の指定を1人で行っていたといいます。警察は単なる誤りではなく他県産の牛肉であることをわかった上で商品に用いたと判断したということです。

水迫畜産は政輝容疑者の父・政治氏が社長のときに不正表示を行っていて、今年4月に政輝容疑者の弟である栄治氏に社長が交代しています。前社長らの関与について警察はどうみているのでしょうか。

【宮城記者】
警察は今回の事案で政輝容疑者が主体的に偽装を行ったとみていて、そのほかの従業員らについては関与を疑う事項が特定されなかったとしています。一方で、農水省が水迫畜産による不正表示を指摘した牛肉はおよそ27トン。今回の逮捕で確認された不正表示の量はわずか60キロです。県警は、他の事業者や自治体への被害に対する偽装も視野に余罪がないか調べを進めていて、全容解明も含めて捜査の進展が待たれます。

 
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