熊本地震 九州道の通行止め続く 県内の運送会社は迂回で対応 鹿児島
熊本地震の発生から30日で3日です。物流の大動脈ともいえる九州自動車道は一部の区間で通行止めが続いています。
地震で道路が隆起したり橋げたがずれたりした影響で、熊本の松橋ICと宮崎のえびのICの間で上下線とも通行止めが続いています。
復旧のめどが立たないため、鹿児島から福岡・本州方面、佐賀・長崎方面にはえびのICから宮崎自動車道を通る迂回ルートを使わなければなりません。
この九州道の通行止めを受けて、運送業界では大きな影響が出ています。
28日、九州道を走るトラックのドライブレコーダーが撮影した映像。地震を知らせるアラートが鳴り、直後、トラックは盛り上がった路面のアスファルトにぶつかる様子が記録されていました。
場所は熊本県の八代ICを過ぎたあたりで、運転手の男性にけがはありませんでしたが、道路は地震の影響で通行できなくなり、一般道で鹿児島市へ移動しました。
【セイコー運輸 鳥部敏雄 社長】
「今はもう動けるように部品を変えましたけど、この車のフロントバンパー部分が損傷を受けた」
トラックを所有する「セイコー運輸」は、鹿児島に本社を置く運送会社です。
普段は九州道を通って大阪・福岡へ県産の卵や切り花を運んでいますが、地震による通行止めで、現在は東九州道を通るルートに変更を余儀なくされています。
【セイコー運輸 鳥部敏雄 社長】
「3号線も渋滞がひどいと聞く。余震もあり、被災地を通るのはリスクが大きいので、そこを回避するため宮崎ルートで行く。(今のルートだと)2時間以上は違う」
現在のルートは通常より遠回りな上、1車線の区間が長いため渋滞の影響を受けやすく、移動に要する時間は普段の1.5〜2倍ほどかかるそうです。
【セイコー運輸 鳥部敏雄 社長】
「もうひとつ問題は、サービスエリアが少なく、休憩が取りづらいこと」
トラックドライバーの連続運転は、原則4時間以内と法律で定められています。
迂回路ではドライバーが休めるパーキングエリアが少なく、休憩をとるには一般道に降りる必要も。
県トラック協会の会長も務める鳥部社長は、復旧のめどが立たないこともあり、長期化への不安もにじませます。
【セイコー運輸 鳥部敏雄 社長】
「運行回数も減りますし、当然その分コストも増えて影響が出る。我々としてはライフラインということもあり、せっかく農家が作った野菜も市場に持って行かないと経済も回らない。責任も大きいので、しっかりと果したい」
九州道は物流の大動脈。被害は甚大ですが、一日も早い復旧が待たれます。