日本の次世代基幹ロケット「イプシロンS」燃焼試験に成功 「ペンシルロケットから続く固体燃料の伝統を絶やしてはいけない」
JAXA=宇宙航空研究開発機構が日本の基幹ロケットのひとつに位置付けている「イプシロンS」。
今年度中の打ち上げを目指すなか2段目エンジンの燃焼試験が正常に終了しました。
JAXA宇宙輸送技術部門井元隆行イプシロンロケットプロジェクトマネージャ
「とにかくイプシロンを復活させないといけない。ペンシルロケット以来続いてきた固体燃料の伝統を引き継いで絶やしてはいけない」
イプシロンロケットは肝付町の内之浦宇宙空間観測所で2013年から打ち上げられている小型ロケットです。
現在のH3と比べると大きさは半分以下で、液体燃料ではなく固体燃料が使われています。
宇宙開発の黎明期から日本が用いてきた固体燃料は機体の制御で液体に劣るものの、構造がシンプルで低コストといった特徴があります。
現在、H3と並ぶ日本の基幹ロケットとして、改良版である「イプシロンS」の開発が進められています。
Sは「シナジー」などの意味があり、H3と技術や部品の共通化をはかっています。
しかし3年前は秋田県での燃焼試験中に爆発。
2年前の種子島宇宙センターでの試験でも爆発し、相次いで失敗していました。
今回は爆発した新型エンジンではなく、実績のある旧型の一部を代替品に置き換えたエンジンを横向きの状態にして130秒間あまり燃焼。
推力や燃焼圧力などおよそ250項目を計測しました。
正常に燃焼し良好な結果が得られたということです。
JAXA宇宙輸送技術部門井元隆行イプシロンロケットプロジェクトマネージャ
「スタート前はけっこう心臓がドキドキしました」
「このイプシロンというものを日本の基幹ロケットとして復活させてさらにそこを発展させていくというのが私の使命だと思っているのでそれに向けて皆で全力で対応していきたいと思います」
イプシロンロケットをめぐっては4年前「6号機」の打ち上げに失敗していて、JAXAは今年度中に「7号機」となる「イプシロンS」ロケットの打ち上げ成功を目指しています。