「丑の日」に向けウナギ売場拡大!なぜ去年より安い?
夏はうなぎの季節。志布志市の「うなぎの駅」のレストランには開店前から行列が。
【来店客】
「おいしい。最高ですね」「息子が帰ってきて、父の日だってことで(来た)」
「地元に帰ってきたので、ぜひウナギを食べたいと思って」
Aコープ鹿児島市のスーパーでは、今月26日の土用の丑の日に向けて去年より売り場を拡大し県産大隅ウナギをアピールしています。
【面高アナリポート】
「エーコープいしき店のウナギコーナーです。県産のウナギの蒲焼がずらりと並んでいます気になる価格はといいますと売れ筋のこちら特大は税込み2570円、去年よりも200円ほど安いということです」
物価高騰が叫ばれる昨今、去年よりも安くなっているという消費者にとってはうれしい傾向です。
【Aコープいしき店 鮮魚部門主任濱田武志さん】
「昨年より1尾あたり100円から200円安くなっています。昨年同時期に比べて1.5倍から2倍ぐらい売れている」
なぜ価格が安くなったのか。その理由のひとつにあげられるのがウナギの稚魚、シラスウナギの「豊漁」です。
県内で昨年度に獲れた量はおよそ1.1トン。前の年度に比べると半分ほどですが、それでもここ数年ではひとけた多い獲れ高です。
この豊漁の原因は何なのか、専門家はいくつかの理由が絡み合っているといいます。
【鹿児島大学水産学部 小谷知也教授】
「例えばエサが多かっただとかですね、生き残るにあたって温度であったり海流であったりと」
シラスウナギは、日本から2000キロ以上離れたマリアナ諸島沖で産卵・ふ化し黒潮などの海流に乗って日本近海にたどり着きます。
その生態はまだ未知の部分があり、来年以降、豊漁が続くかも小谷教授は「予想がつかない」としています。
【鹿児島大学水産学部 小谷知也教授】
「例えば親ウナギが産卵所に到達するというところが多かっただとか、あるいは産卵量が多かっただとかいうこともあるかもしれませんが、今言ったことはすべて仮説。この原因であったり背景っていうところはもうはっきり言うとわかりません」
ただ最近では、人工ふ化で生まれた稚魚を育て、その親から卵をとり次の世代を育てる「完全養殖」の技術が進歩しています。
5月には完全養殖のウナギのかば焼きが世界で初めて販売され、話題になりました。
【鹿児島大学水産学部 小谷知也教授】
「技術開発を重ねることによってですね、より多くの完全養殖ウナギを作り出せることができるんじゃないかなというところは期待できる。(シラスウナギを)取らなければ増えるのであれば、やはり完全養殖っていうのはそういう意味で一定の役割を果たすということが言えるかと思います。そこを考えれば、完全養殖を達成するっていうのと、天然の資源を守るっていうのは両輪だっていうふうにも言えるんですよね」