口内バランス大丈夫?国内初 「口腔崩壊外来」新設 虫歯は減少も二極化
先月、鹿児島市の歯科医院に国内では初めてだという「口腔崩壊外来」が新設されました。歯科医が懸念する口腔崩壊とは?
その外来を設けたのは鹿児島市のマルヤガーデンズや姶良市のほか県外にも歯科医院を展開するワハハ総合デンタルグループです。
【北崎アナリポート】
「口腔崩壊外来と聞くと、特殊な治療室を想像する方もいるかもしれません。ただ、最初に案内されるのはこちらのカウンセリングルーム。ここで、お口の悩みについてしっかりと聞き取りをしていきます」
「口腔崩壊」とは、虫歯が10本以上あったり、かむことが困難であったりと日常生活に支障をきたしている状態を指します。
近年は高齢者だけでなく若い世代でもみられ、「もう治せない」「いまさら病院に行くのは怖い」といった理由で受診を諦めている人も多いといいます。
「口腔崩壊と聞くとなんかちょっと怖いですよね。でも実はみなさん結構いらっしゃってですね。家族に相談していいのか歯医者さんに行くのは怖いよなとか相談だけでいいからお気軽に、ということで設けました」
全国的に子どもの虫歯は減少傾向で1993年に4.09本だった12歳児の平均虫歯本数は、2019年には0.7本に減りました。
一方、学校での健診をもとにした調査では全国の小中・高校などの2割以上に口腔崩壊の児童・生徒がいたと報告されていて、「口の健康の二極化」が進んでいます。
その背景には、経済的な事情や共働き世帯が増えて子どもの通院時間が取れないといった要因があると言います。
【ワハハ総合デンタルグループ 吉留英俊理事長】
「35年臨床経験があるんですがもうちょっと早くから治療しとけばこんなにならなかったのになという方がいっぱいいる。だから僕も後悔じゃないですけど、なにかアドバイスができたらということで口の健康を諦めず」
気軽に相談できる窓口として設置された「口腔崩壊外来」。
開設キャンペーンで9月まで無料で相談を受け付けています。
特に子どもについて重度の虫歯やかむ力が極端に弱いといった口腔崩壊が起こる背景にはおもに4つの原因があるといいます。
1つが経済的な問題。歯ブラシを買い替える余裕がない、生活費で手一杯といった理由です。
2つ目がデンタルネグレクトと呼ばれる育児放棄の問題。「子どもの乳歯はどうせ生え変わるから放っておいてよい」といった親の誤った認識もこれに含まれます。
3つ目親の多忙。共働きやひとり親で歯医者に連れて行く時間がないといった理由がこれにあたります。
そして最後がマスクによる「見えない化」。コロナ禍を経てマスクの習慣により子どもの異変に気付きにくくなったというものです。
定期的な健診を子どものうちから受けさせることが大事です。