長引く中東情勢… 医療用手袋が在庫なし 国が備蓄放出 県内でも約12万枚分の購入申し込み 鹿児島


長引く中東情勢の影響により医療現場からは手袋の供給不足の声が上がっています。国が対策に乗り出す中、県内の医療現場の実情を取材しました。

鹿児島市街地にある歯科クリニックです。一日に40人ほどが来院します。

中東情勢を受けて医療現場では薬や医療用品の供給不足が叫ばれていますが、今の心配の種は、「医療用手袋」です。

【宮城記者】
「治療や診療に欠かせない医療用手袋、用途や患者に応じて使い分けていて、こちらではこのようにストックもしています。ただ、使い捨てのため、これが一カ月ほどでなくなるそうです」

医療用手袋は使い捨てで、診察や治療のほか準備・片付けにも使用するため、患者一人の対応に10枚ほど、1日に300から400枚を消費します。

石油を原料とする合成ゴムでできた手袋が入手困難となり、クリニックで主に使っている天然ゴム製の手袋も入手しずらい状況だといいます。

【中央ビル歯科クリニック 大山 正暢院長】
「3月中旬下旬ぐらいから、(業者に)注文しても、納品まで時間がかかるようになり、そのうち注文できないという状況になったのが4月に入ったくらい。滅菌された手術専用の使う手袋がある。これが本当に手に入らない。ストックが切れると補充できない状態」

こうした医療用手袋の不足は全国で起きていて、政府は医療機関を対象に国家備蓄の5千万枚を放出することを決めました。

23日から配送が始まり、県によりますと今月22日時点で県内28の医療機関があわせて11万9千枚分の購入を申し込んでいるということです。

【中央ビル歯科クリニック 大山 正暢院長】
「国の備蓄というのは最後の切り札。なるべく自助努力で確保し、消費も最小限にしてただ、どうしようもなくなったときはいつでも申し込めるよう準備はしている」

先行きが見通せない中東情勢、その影響は広がり続けています。

 
「KKBみんながカメラマン」