長引く中東情勢 3000社以上が加入する団体が県に支援を要請
長引く中東情勢の影響が経営に、より大きく響いているのが地域の中小零細企業です。このままでは立ち行かないと、27日動きがありました。
【県商工団体連合会・山内事務局長】
「とにかく今、資材高騰と供給不足ですねそれが全業種に及んでいて実際現場で工期が延期になったり工事自体が中止になったりですね」
こう話すのは、県商工団体連合会の山内事務局長です。県内の中小事業者への聞き取りやアンケート、全国商工団体連合会による調査などからホルムズ海峡の封鎖後、資材や燃料の高騰、売り上げの減少が、同時に進む実態が明らかになったと言います。
【県商工団体連合会・山内事務局長】
「資材が入ってこなくて工事がストップするという状況だと思います」
具体的にはどういうことなのか27日、奄美市の事業者を訪ねました。
【小野自動車工業・小野隆三 代表】
「もうほとんど20リットル位しか残っていませんね。もうこれがなくなったら、エンジンオイルの交換はしばらくは出来ないというのが現状です」
原油由来の原料「ナフサ」で作る製品が圧倒的に不足しています。こちらの自動車整備工場ではエンジンオイルが入荷できない状況が続き、乗用車用は残り20Lほど。10台分にも満たないと言います。車が無くてはならない離島の暮らし。整備の需要もあり、従業員もいるなか、オイルがないために注文を受けられないジレンマを抱えています。
奄美市で創業58年の塗料販売店も…。
【エバタ塗料・恵畑達広 代表】
「シンナーを50缶頼んだら、10缶ぐらいしか入らないとか、そんな割合ですね」
建設業者の利用も多いこの店舗、塗料用シンナーは先月から品薄で、在庫は18リットルの一斗缶で残り17個のみ。1人でも多くのお客さんに渡るようにと、小分けにして販売していますが当然、売り上げは…。
【エバタ塗料・恵畑達広 代表】
「やはり通常の半分ぐらい。お得意さんも工事ができないと回収もできませんので、全体的にやはり皆さん(建設業は)厳しいと思いますね」
県商工団体連合会のアンケートからは、働き手はいる、現場もあるでもモノがないというかつてない事態が見えてきます。
【県商工団体連合会・山内事務局長】
「Qこうした状況今までの調査で出てきたことある?)
たぶん私が記憶する限りないと思いますね。夜も眠れないという方もいらっしゃいますし、とにかく今資金繰りの相談が増えてきてどこかいい融資制度はないかとかです。コロナ禍は、移動の制限や経済的自粛が求められたコロナ禍に比べ、今回はエネルギーの供給が絶たれるような状態。今後、倒産件数が急速に増えるのではないかと、懸念しています」
そして27日、連合会は県に5つの要望を盛り込んだ要請書を手渡しました。
要請書では・国の物価高騰対策、重点支援地方交付金を活用した電気・ガス代の支援、債務の返済凍結や自治体独自の融資制度を設けることなどを要請しました。
【県の担当者】
「必要な対応を今後検討して参りたいと思います」
県は、政府が来週にも国会に提出する予定の補正予算案の状況なども踏まえ中小企業への支援策を検討していく考えです。