水迫畜産に立ち入り調査 ふるさと納税返礼品に扱っていた自治体は困惑 鹿児島
県内大手の水迫畜産が牛肉商品の原産地などを正しく表示していなかった問題で、立ち入り調査が行われています。
【面高アナウンサー】
「鹿児島市の水迫畜産の工場に立ち入り調査です」
指宿市に本社を置く水迫畜産は牛肉商品の原産地を沖縄や宮崎県産にもかかわらず、『鹿児島県産』と表示して販売するなどし、農水省から食品表示法違反などで行政指導を受けました。
ふるさと納税の返礼品として水迫畜産の商品を扱っていた鹿児島市や姶良市など4つ市は11日朝から加工施設の立ち入り調査を行っています。水迫畜産は「再発防止策を講じ改善にむけて取り組んでいく」としています。
返礼品として水迫畜産の商品を扱っていた自治体の一つ南九州市は対応に追われています。
【北記者】
「こちらは4つの市のうちの一つ。南九州市役所です。今回の事態を受けて、職員の方々が作業に追われています。人員を増やして対応しているということです」
他の部署からも応援が駆け付けていました。南九州市の職員が進めていたのは、返礼品として水迫畜産の商品を受け取ったとされる納税者の洗い出しです。
【南九州市商工観光課 中原英晴 課長】
「まずはお詫びをするためにリストの抽出を行っています。いままで寄付をしてくれた選んで頂いた方々に適正な謝罪・説明が今後必要になってくると思っている」
南九州市のふるさと納税額は5年連続で20億円を超えています。年間10万件を超える寄付のうち水迫畜産の不適正表示がどれだけあるか市は調査を進めています。今後の寄付にどれほど影響がでるのか不透明な状況ですが、市にとってふるさと納税は大切な財源です。
【南九州市商工観光課 中原英晴 課長】
「子育て支援や平和会館の事業などこれまで一般財源でやっていた事以外のものにふるさと納税は活用されている。そうしたことができなくなると市としてもマイナスだし、市民にとってもマイナスになる」
市長からも落胆の声がー。
【南九州市 塗木弘幸 市長】
「このようなことがあったのは非常に残念に思っています。ふるさと納税額が減ってくるんじゃないかと私は思っている。(いま一度)一生懸命ふるさと納税に取り組んでいきたい」
影響を心配するのは自治体だけではありません。
【カキウチ 柿内勇輝 社長】
「鹿児島ブランドとしてのイメージはかなり損なわれるのかなと思っています」
同じ南九州市で精肉店を営む柿内勇輝さん。普段から肉の産地や種類に関して入念に確認し客との信頼関係を構築しています。
【カキウチ 柿内勇輝 社長】
「産地を間違えるとか、そもそも和牛じゃないとかというミスはうちでは起こりにくい。最初聞いた時はただただびっくりした」
県産和牛は鹿児島が世界に誇るブランド。業界として信頼の回復が急がれます。
【カキウチ 柿内勇輝 社長】
「いままさに鹿児島が黒毛和牛日本一でPRをしていく。力を入れていくという時にこういったことが起きたのは本当に残念。(水迫畜産は)一から抜本的に見直す必要があると思う」