大規模噴火に備え 災害医療の課題解決に向けて 鹿児島
桜島の大規模な火山災害を想定し、各分野の専門家が災害対応の取り組みや課題を紹介するシンポジウムが開かれました。
鹿児島大学地域防災教育研究センターが主催したもので、冒頭、火山地質学が専門の井村隆介准教授が噴火による災害の特徴を説明し、鹿児島市立病院救命救急センターの吉原秀明センター長は火山災害に備えて院内の入院患者らを避難させるには、相当の日数が必要になることなどを説明しました。
一方、能登半島地震の被災地で支援活動を行った県薬剤師会は調整役となる「災害薬事コーディネーター」について言及しました。
【県薬剤師会 田中孝明 常務理事】
「災害薬事コーディネーターを活用しまして混乱する現場でしっかりと整理を行いまして支援と受援の体制を整えて医薬品と薬剤師を適切に配置することで県民のみなさまに必要な医薬品を確実に途切れなく届けることができるのではないかと考えております」
会場では桜島の大正噴火に関する写真の展示なども行われました。