冬至 深まる冬に香る ボンタン湯 「一人でも多く良いお年を」 鹿児島
22日は二十四節気の「冬至」。鹿児島市の銭湯ではユズに加えてあの特産品も湯舟に浮かびました。
【泉水アナウンサー】
「うわ〜気持ち良い!最高ですね!言葉を忘れそうな気持ち良さです!そしてぼんたんの甘くて爽やかな柑橘系の香りが身を包み込んでくれます!そしてこの量ですよ、見て下さい!果樹園にいるような気分です!」
22日は一年で最も夜が長い「冬至」です。鹿児島市の銭湯・錦湯では阿久根市からボンタンおよそ400個が到着。柑橘の香りをまとった黄金色が朝の湯舟を彩りました。
錦湯のボンタン湯は30年近く続いていて、23日、そして元日にも実施される予定です。
【錦湯 岩切照子さん】
「一人でも多くの方に来ていただいて喜んで新しい年に入るようにしてもらえば」
一方、全国有数の温泉地・指宿では駅前の足湯で「ゆず湯」が行われました。
用意されたのは、地元のJA青年部が栽培・収穫したユズ45キロです。
一方、同じ指宿でもこちらでは、黄色い「菜の花」が一足早い「春」の訪れを告げています。
池田湖畔には、およそ12万6千本が植えられていて、毎年この時期に花を摘み取って県の内外に贈り、南国指宿をPRしています。22日摘み取った菜の花は姉妹都市の北海道・千歳市に贈られます。
【指宿市観光課 久保海斗さん】
「他の地域ではなかなか見られない光景かなと思っております。菜の花で少しでも温かみを感じていただければうれしいかなと思います。」
菜の花は、年明けに開催されるいぶすき菜の花マラソンや菜の花マーチの会場も彩る予定です。
奄美大島も冬本番!島の中南部に位置する湯湾岳は奄美群島最高峰の山で、この周辺でしか見られない生き物も多く世界自然遺産の登録地になっています。
頂上まで続く木のトンネルのような山道を登ると、落ち葉をかき分けるように不思議な形をした花が咲いています。ヤクシマツチトリモチです。
屋久島や種子島、奄美大島などに分布しています。ミリ単位の小さな花が集まった様子は、まるで真っ赤な野イチゴのようです。
赤と緑のクリスマスカラーが冬の森を彩っています。