公式確認から来年で70年 いまも続く水俣病の苦しみを小学生が学ぶ


公害病である水俣病が公式に確認されてから来年で70年が経ちます。
いまも続く患者らの苦しみを小学生が学びました。

出水市の下水流小学校で開かれた県の出前授業。
水俣病について子どもたちに正しい知識をつけてもらうのが目的です。

水俣病は「チッソ」の工場が海に排出したメチル水銀が魚などを通して体に取り込まれ手足のしびれや言語障害などの症状が出る公害病です。
1956年に熊本県水俣市で患者が公式に確認されてから来年で70年。
被害は熊本だけでなく、県内でも出水市や長島町など、不知火海沿岸の地域に広がっています。

【胎児性水俣病患者 松永幸一郎さん】
「間違った国のやり方でひどい差別を受けたりいろんな苦しいこともあって、そういうことを子どもたちが学んで将来に生かしていけたらいいなと」

【小学生】
「自分たちができることをしながらいい環境に変えて自然環境を守っていきたい」

水俣病をめぐっては手足のしびれなどを訴えいまも患者認定を県に申請している人たちがいます。
先月末時点で1031人の審査がまだ終わっていません。

 
「KKBみんながカメラマン」