「大崎事件」第5次再審請求は来年1月8日に 弁護団「再審法改正の必要性を問う」 鹿児島


殺人などの罪に問われ服役するも一貫して無実を訴えている大崎事件の原口アヤ子さん。
弁護団は来年1月に5度目の再審請求を行うと発表しました。

【鴨志田祐美共同代表】
「原口アヤ子さんの救済。特に存命中の救済は私たちの至上命題」

大崎事件の弁護団は15日義理の弟を殺害したなどの罪で、実刑判決を受け服役した原口アヤコさんの裁判のやり直しを来年1月8日に改めて求めることを明らかにしました。
弁護団が再審請求するのは今回で5回目です。

これまでの再審請求では地裁で2回、高裁で1回再審が認められましたが、いずれも高裁や最高裁で退けられています。
これを踏まえ弁護団は、再審法の改正の必要性を訴えました。

【大崎事件第5次再審弁護団 鴨志田祐美 共同代表】
「やり直しの裁判をする再審公判にさえ行きつけていない。これで冤罪被害救済はいいのかと、1月8日は再審法改正の必要性を問うことも報告集会の目的の1つとしたい」

再審法を巡っては6月に野党が審理が長期化する一因となっている検察官の不服申立ての禁止などを盛り込んだ改正法案を国会に提出していますが、いつ審議入りするか見通せていません。

原口さんは現在98歳で、弁護団は時間的猶予はないとした上で、第5次請求では他殺ではないことを証明する法医学鑑定のほか、共犯とされた3人の供述の信用性について新たな証拠を提出する方針です。

 
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