県産荒茶平均価格が前年の倍に 平成以降で最高 鹿児島
お茶のおいしい季節、生産者にとってはうれしい消費者にとってはややつらい話題です。
今年の荒茶の取引でかごしま茶は1キロ当たりの平均単価が1919円となり、平成以降で最高となりました。
JA県経済連によりますと、荒茶の取扱量は前の年より4%多い1万925トンで、4年ぶりに上向きました。
平均単価は1919円、平成以降で最高です。
取扱量が増えた理由は高値で農家の生産意欲が高まり、特に三番茶と秋冬番茶の量が増えたことです。
一番茶の平均単価は2564円で前の年に比べ、1・4倍になりました。
二番茶は2・2倍、三番茶は2・9倍、四番茶は3・2倍、秋冬番茶に至っては5・9倍と大幅に上がり、データが残る1998年以降、最も高くなりました。
背景には世界的な抹茶ブームによる需要の高まりがあります。
特に秋冬番茶は大手飲料メーカーのドリンク需要が高まったことに加え、主要な産地である静岡の生産量が減ったため、一番茶に次ぐ高値でした。
原材料価格の高騰を受け伊藤園など大手メーカーがペットボトルの緑茶飲料の値上げを相次いで発表しています。
JA県経済連も来月から店頭での販売価格を1割ほど引き上げるということです。