インフルエンザを医療現場も警戒 県内全域に警報発令中もピークはこれからか 鹿児島
流行が止まらないインフルエンザ。
県内全域で10日警報が発令されました。
鹿児島市電が運行本数を減らすなど日常への影響が大きくなりつつあります。
県によりますと12月1日から1週間のインフルエンザの報告数は2743人と前の週より1100人以上多く、7週連続で増えています。
年齢別では10歳未満が、全体の5割を超え20歳未満でおよそ8割となっています。鹿児島市電はインフルエンザの感染者が増え運転士の確保が困難になったとして、10日、11日と土曜ダイヤで減便して運行しました。
感染の拡大に医療現場でも警戒を強めています。
鹿児島市の救命救急センター、米盛病院です。
【米盛病院 救急・総合診療科 梅澤 耕学 副部長】
「段々、先週あたりから(インフルエンザ患者が)少しずつ増えてきている印象がある。(症状は)発熱と咳と喉の痛みと鼻水といった感じ。これから鹿児島はピークに来ると思うので、どれぐらいでピークに達するかなというところ」
インフルエンザの患者数はまだ去年の半分。
ピークの見極めとその時の対応が肝心だといいます。
特に警戒するのは医師や看護師の感染です。
家庭内が主ですが院内でも対策を怠りません。
【外来の看護師】
「患者さんに触れる前、触れた後をしっかり消毒できるように心掛けているのと、手洗いをしっかりと行うようにしている。身に付けているので、意識的に手がしっかりと消毒に持っていくというのができていると思う」
インフルエンザをきっかけに高齢者が細菌性の肺炎や尿路感染などにかかるリスクもあります。
もし流行が深刻となれば病床の確保が難しくなってしまいます。
【米盛病院 救急・総合診療科 梅澤 耕学 副部長】
「去年は本当に年末年始にピークが来たので、どこの医療機関も休みの所が多く、一気にピークが来て一気に入院患者が増えてしまうと、入院しなきゃいけないのにできない患者さんが多くなってしまって、どの病院でもベッドコントロールが難しくなってしまう。そうした状況を避けるような、一般の方にも自分が感染しないような取り組みをして頂いて、できるだけ感染を広げない意識が大事」