ウナギの取引規制めぐり国際会議始まる 採択されれば養殖日本一の鹿児島も影響大


鹿児島はウナギの養殖日本一ですが、ウナギは絶滅の恐れがあるとして取引を規制するかどうか24日始まった国際会議で議論されます。
規制対象となれば価格があがるおそれもあります。

国際自然保護連合は2014年に二ホンウナギを絶滅危惧種に指定していて、EU=ヨーロッパ連合などはニホンウナギを含む全てのウナギの国際取引をワシントン条約に基づき規制すべきだと提案しています。

一方、日本政府は二ホンウナギの資源管理は十分で絶滅の恐れはないとして規制に反対しています。
およそ180の国と地域が参加するワシントン条約の締約国会議はウズベキスタンで24日始まり、27日の委員会でウナギについて議論されます。

日本で流通するウナギのおよそ7割は輸入品で多くが中国産ですが採択されればすべてのウナギの輸出入に許可書が必要となります。
規制が決まればこの先、ウナギの値段が上がる恐れもあります。

ウナギの稚魚、シラスウナギについても同様で、多くを輸入に頼っているため養殖ウナギ生産量日本一の鹿児島県への影響は少なくありません。

(塩田知事)
「私自身も他の国ですね、サウジアラビアに出張に行った際とか、あるいはエチオピアの大使と会った時とか、いろんな機会にこうした日本のうなぎに対しての考え方とかサポートの要請、こういったことはしてきておりますので、そういったことも効果があるといいなという風には思っております」

ワシントン条約事務局は先月、EUなどの提案について「採択を勧告する」と発表していて会議に参加する国と地域の3分の1以上が反対しない限り採択されます。

 
「KKBみんながカメラマン」