事業者の課題を解決 鹿児島の「よろず支援拠点」とは


 鹿児島に中小企業の強い味方がいることをご存じでしょうか。「鹿児島県よろず支援拠点」、通称「カゴよろ」「よろず支援拠点」は全国各都道府県に1カ所ずつあるんですが、「カゴよろ」は全国でもトップクラスの実績を誇るんです。

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 「カゴよろ」は、中小企業庁が各都道府県に設けた中小企業向けの無料相談所です。資金繰りや広報戦略、ITの活用や市場調査、商品のデザインから販路拡大など幅広い相談に応じ、多い日には1日40件ほどの相談があるといいます。

 昨年度の相談件数は4万1440件で全国2位。前の年度からは実に2.2倍も増えていて2023年度には、満足度で全国1位にも輝きました。

 その原動力でもあるのが森友伸和・チーフコーディネーター。県内に33人いるコーディネーターを束ねています。

 【森友伸和チーフコーディネーター】
「事業者様たちの課題に向き合う、そしてそれを解決しない限り満足って生まれないと思う。その課題を一緒に解決できたらなと思っている」

 実際に相談に来ている人たちは――。
【相談者】
「一番最初の相談自体は、例えば創業に関して利用できる助成金の相談だったが、そこから話がどんどん広がって今回2回目になるので、前回の流れを踏まえながら。ほんとに心強くて来てよかった」

 そんな「カゴよろ」に18日、中小企業庁の長官が視察に訪れました。
中小企業庁の山下隆一長官は志布志市の出身で「カゴよろ」の活躍に目を細めています。

 「独特な取り組みが多い。個性のある取り組みが多いっていうのが特徴だと思うけど、(自治体や金融機関との連携)その活動の中核になってたくさん働いている」

 ふるさとの鹿児島が持つポテンシャルについても――。
「昔の伝統的なものだけではなく、これをベースにこれだけ資産があれば、これを今の形に今のお客さんにそれを展開するにはどうしたらいいんだということを考えるだけでワクワクする」

 コロナ禍で全国のよろず支援拠点がオンラインに移行する中、対面での相談業務も認めるように中央に掛け合うほどの「熱さ」が原動力の「カゴよろ」今年度から県内を7つのブロックに分けて担当コーディネーターを置くことで、より細かなニーズに応えようと活動の幅を広げています。

 
「KKBみんながカメラマン」