父親が住む家に放火した被告に実刑判決 懲役2年6カ月 鹿児島


鹿屋市で去年、父親が住む家に放火した罪に問われている男に対し鹿児島地方裁判所は懲役2年6カ月の実刑判決を言い渡しました。

南大隅町の会社経営門倉一樹被告は去年8月、火をつけた紙を父親が住む鹿屋市の実家のソファなどに置いて住宅を全焼させたとして、現住建造物等放火の罪に問われています。

14日の判決で鹿児島地裁の小泉満理子裁判長は「被告は過度な飲酒により犯行当時の記憶をなくしているものの、動機や経緯は身勝手でくむべき事情はない」と指摘しました。

また、犯行の直前にも住宅に火をつけ、一度は友人によって消火されており、被告に強固な犯意があったことがうかがわれると強く非難しました。

一方で、犯行当時被告の父親は不在で、生命や身体に具体的な被害は生じておらず、家族が被告の更生を支援するとしているほか、被告も断酒を続けているなどとして、懲役5年の求刑に対して懲役2年6カ月の実刑判決を言い渡しました。

 
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