鹿児島市でサルの目撃情報相次ぐ 別々の2匹が群れからはぐれたか
鹿児島市でサルの目撃情報が相次いでいて、市や県警が注意を呼びかけています。
こちらは11日午前10時半ごろ鹿児島市西千石町で撮影されたものです。1匹のサルがマンションの前の歩道を焦る様子もなく歩いています。
その後、天文館にほど近い加治屋町…
また、朝には下荒田の住宅街でも…
【記者リポート】
「10日から目撃情報が相次いでいるサルですが下荒田のこちらの住宅街の道路でも目撃されたということです」
サルを目撃した近くの保育園の職員はー
【サルを目撃した職員】
「給食を作ってて、園長先生の方からサルがいるみたいだから窓を閉めるように言われたので窓を閉めようとしたらサルがいるのを見ました。どこから来たんだろうと。びっくりしました」
こちらの保育園では子どもたちの安全を確保するため一時、屋外での活動を取り止めました。
鹿児島市によりますと10日からサルの目撃情報があわせて30件ほど寄せられていて、群れからはぐれた別々のサル2匹が市街地と谷山地区で目撃されている可能性が高いということです。
県の鳥獣被害対策アドバイザーも務めるサルの専門家は、交尾目的で活発化したオスが群れを離れて偶然街中に迷い込んだ可能性を指摘します。
【南九州野生動物保護管理センター 浅井隆之 代表】
「いまの時期自体は交尾期に入ってくるので若いオスとか普通のオスとかはけっこう群れを探して色々移動したりはすると思うんですけど、なんか目的を持ってというよりは群れを探していく過程でちょっと迷い込んでしまったのかなという。びっくりしたりして大きな動きをしてしまうとサルの方も威嚇されたと勘違いして攻撃的になる可能性があるので基本的には目をあわさないのとゆっくり動くというところを気を付けてもらうのが大事かなと思いますね」
KKBの取材だと午前7時30分ごろに鹿児島市上之園町の中洲小学校で目撃された後、午前8時45分ごろには下荒田に出没。
そして西千石町から加治屋町に移動していると見られます。
また鹿児島市によりますと谷山地区で目撃されたサルは平川町を最後に目撃情報が途絶えたため、森に戻ったと考えられるということです。
県警は「万が一遭遇した場合は近づかずに、警察や自治体に情報提供してほしい」としています。