「津波防災の日」 大規模な津波に備え…各地で訓練


11月5日は国が定める「津波防災の日」です。
南海トラフ巨大地震や鹿児島湾での地震など巨大な津波が想定される各地で訓練がありました。

太平洋・志布志湾に面した肝付町の波見地区。
津波の浸水想定区域に指定されています。
訓練は、午前10時に南海トラフを震源とする地震が発生、3分後に大津波警報が発令された想定です。
28分後に1メートル、46分後に10メートル以上の大津波が到達する…実際に即した想定で、避難する住民の緊張感も高まります。
この辺りは海抜が5メートル以下、20メートルほどの高台に避難します。
ただ、のぼるのは急こう配の階段、なかなか大変です。

(住民)
「電信柱が倒れてないか、先まで避難できないかも、がけ崩れもないか(が心配)。とっさに自分で判断しないといけない」

Qこの地区は高齢者が多い?
「みんなで声をかけ合って避難しないといけない」

実際に地震が起きると道路も損壊していて、ひとり暮らしの高齢者が訓練通り行動できるか?心配や課題は尽きません。

鹿児島市では午前9時半に鹿児島湾で地震が発生し13分後に最大3.4メートルの津波が予想され、大津波警報が発令された想定で津波避難ビルに指定されているホテルに避難する訓練がありました。
参加したのはホテルの従業員や近隣の病院のスタッフなど20人です。

(下鶴 アナウンサー)
「津波警報が発表されたということで、避難ビルに指定されているホテルの3階に避難してきました」

参加者は、避難までにかかった時間を共有し有事の際にとるべき行動を確認しました。

(ホテルの従業員)
「海が近い場所は津波の危険が伴ってくる。緊張感を忘れずに業務に臨みたい」

(鹿児島市危機管理課 脇田浩任 課長)
「自宅や職場、学校などでそれぞれどのような行動をとるべきか、どこに避難するべきかなどを考えるきっかけにして、いざという時の行動につなげてほしい」

 
「KKBみんながカメラマン」