霧島市で最大震度4 専門家「断層のずれによる内陸型地震」 鹿児島


3日夜、薩摩地方を震源とする地震が相次ぎ霧島市で最大震度4を観測しました。
専門家は「断層のずれによる内陸型地震」とみています。

3日午後7時18分ごろの薩摩地方を震源とする地震では霧島市の鹿児島空港で震度4を観測しました。

地震の規模を示すマグニチュードは4・2と推定され震源の深さはごく浅いとされています。

3日午後5時半過ぎから午後9時ごろにかけて震度1から4の揺れを14回観測しています。

鹿児島大学の八木原寛准教授は、「断層のずれによる内陸型地震」としたうえで震度4を観測した要因を次のように分析しています。

【鹿児島大学 南西島弧地震火山観測所 八木原寛 准教授】
「震源の深さというが、かなり浅かったことと、それから一番近い震度観測点、震度計が設置されている場所との距離が比較的近かったことによって震度が大きめに観測された、計測されたということだとみている」

八木原准教授によりますとこの周辺では体感しない微小な地震が日常的に発生していて、特別な活動ではないとしています。

また、火山活動との関連性も低いとみています。

今回の震源の近くでは1986年にもマグニチュード4・5の地震が発生。

当時は観測点が少なかったものの、震度5程度の揺れがあったと推定され、大きな落石や、道路にひびが入るなどの被害が出ました。

今回のように震源が浅い場合、緊急地震速報が揺れの到達に間に合わないケースもあると指摘します。

【鹿児島大学 南西島弧地震火山観測所 八木原寛 准教授】
「すごい近い場所で地震が起きると緊急地震速報は間に合いませんし、とにかく転倒物、落下物がないという日頃の備えが重要になってくると思う」

 
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