星塚敬愛園 創立から90周年で式典 平均年齢は90・4歳 鹿児島
国の誤った政策により差別を受けてきたハンセン病の元患者の療養所「星塚敬愛園」が創立90周年を迎え式典が開かれました。
鹿屋市の国立ハンセン病療養所「星塚敬愛園」は1935年10月28日に開園し創立90周年を迎えました。
記念式典には関係者ら約200人が出席。
ハンセン病問題をはじめとする様々な人権問題に取り組む徳田靖之弁護士による特別講演も行われました。
【徳田 靖之弁護士】
「ハンセン病療養所を永続化していくという問題は、何が起こったのかを語り継ぎ、地域で守り抜くということがどれほど大事な問題であるかということを次の世代に伝えていくという課題でもある」
【星塚敬愛園入所者自治会 山口 文夫会長】
「(90周年を迎えて)今までかつてない結束力といいますか、職員の手がなければ90周年もスムーズにはいかなかった。職員なしでは今後もできていかない」
最大で1300人を超えた星塚敬愛園の入所者は現在49人、平均年齢は90・4歳で、高齢化による看護・介護体制の維持も課題となっています。