1人死亡3人重傷 危険運転致死傷の初公判 女(85)は起訴内容認める
去年11月、車に4人がはねられ1人が死亡、3人が重傷を負った事故で、車を運転していた85歳の女の初公判があり、女は起訴内容を認めました。
起訴状などによりますと、過失運転致死傷の罪に問われている鹿児島市の無職吉崎順子被告は去年11月、車を時速15キロから20キロで走行させ交差点を右折する際、ブレーキとアクセルを踏み間違え、横断歩道や歩道上にいた男女4人を次々にはね、姶良市の37歳の男性を死亡させたとされています。
男性のほか、3人が重傷を負い、このうち40代の女性1人が脳に後遺症を負いました。
17日の初公判で吉崎被告は起訴内容を認めました。検察側と弁護側に事実関係の争いはなく、争点は刑の重さ、量刑となっています。
冒頭陳述で検察側は、吉崎被告が75歳になってから5回の人身・物損事故を起こしていることを指摘。免許返納を考えるべきタイミングがあったことや被害者の家族らが厳しい処罰を求めていることを確認しました。
弁護側は吉崎被告が、「絶対に車に乗らない」と反省していることや、今後は、長男が監督することを踏まえ、情状酌量の余地があると主張し、減刑を求めました。吉崎被告は被害者や遺族に対して「何とお詫びしていいか分からない。申し訳なくて生きていたくない」と話しました。
次回の裁判は、12月1日に行われます。
※「崎」は立つさき