新燃岳 噴火警戒レベル2に引き下げ 引き続き噴石や火砕流に注意を
気象台は、霧島連山の新燃岳について火山活動に低下の傾向が認められるとして噴火警戒レベルを3から2の「火口周辺規制」に引き下げました。
新燃岳では6月23日に火山ガスの放出量が急増したため、噴火警戒レベルが3の「入山規制」に引き上げられました。7月と8月の噴火では、噴煙が火口から5000m以上上がりました。
先月上旬まで断続的な噴火がみられましたが、火山ガスの放出量が減少するなど火山活動の低下が認められるため、気象台は、17日噴火警戒レベルを3から2の「火口周辺規制」に引き下げました。
2に引き下げられたことを受け、登山客は・・・
【登山客】
「ラッキーです。また、コースが増えてよかった」
「これから紅葉シーズンなので霧島の良さをみんなに知ってもらうためにも、すごく喜ばしいことだと思う」
ただ、新燃岳では引き続き火口直下を震源とする火山性地震が多い状態で経過していて、今後も小規模な噴火が発生するおそれがあるため、気象台は火口から概ね2キロの範囲では大きな噴石に、概ね1キロの範囲では火砕流に警戒を呼びかけています。
風下側では、火山灰だけでなく小さな噴石が風に流されて遠方まで飛ぶ恐れもあり、注意が必要です。