【大雨】宇都醸造 1カ月遅れで14日から黒酢・麹仕込み 鹿児島県
一方、8月の大雨で被災した霧島市の黒酢の醸造所では、1カ月遅れで14日から秋の仕込みが始まりました。
●宇都醸造・武元勝社長
「一番最初の工程になって、黒酢作りにおける重要な工程になります」
霧島市福山町の宇都醸造で行われていたのは、黒酢の仕込みの最初の工程、麹づくりです。
宇都醸造では、8月の大雨で、黒酢づくりの伝統的な製法に欠かせない壺、100本以上が土砂に埋まり、約4トンの黒酢を廃棄。800万円以上の被害を受けました。
復旧作業などで、秋の仕込みが1カ月ほど遅れましたが、作業場にようやく活気が戻ってきました。
麹づくりは、蒸して冷ました米に均一に種麹をまぶし、室と呼ばれる部屋で4日間ほど寝かせて仕上げます。
●宇都醸造・武元勝社長
「途中で混ぜたりもするんですけど、温度がきっちり規定の温度になっているかどうか、温度管理っていうのが一番重要ですね」
黒酢づくりに大切なのは、「手をかけることをおしまないこと」と話す武元さん。
この秋も、いつも通りに丁寧に作業したいと話していました。
今月22日頃から、壺に黒酢の原料を仕込む作業が始まります。