大崎事件から46年 第5次再審請求に向け現地調査 鹿児島


殺人の罪などで服役した原口アヤ子さんが無実を訴えている大崎事件の弁護団らが5回目の再審に向けて現地調査を行いました。

調査を前に弁護団が向かったのは、今年6月に98歳になった原口アヤ子さんのもとでした。

1979年、大崎町で義理の弟を殺害したなどの罪で懲役10年の実刑判決を受け服役した原口アヤコさん(98)は一貫して無実を訴えています。

【大崎事件弁護団 鴨志田祐美 弁護士】
「彼女が元気だからよかったねという話で済む話ではないわけですよね。もう46年間待たせているわけですよ。新たな戦いに向けてリスタートを切る日にしたいと思います」

支援者が主催した現地調査にはおよそ50人が参加しました。

【原口アヤ子さんの長女 京子さん】
「元気なうちに一言、してなかったよ、分かってもらえたよと言ってあげたいです」

弁護団は義理の弟の死因について、自転車で帰宅中に側溝に落下し、首の頸椎を損傷したことなどによる事故死だと主張しています。

調査では人形を使って事故を再現したほか、原口さんらの住居があった場所を周りました。

【大崎事件弁護団 村山耕次郎 弁護士】
「大崎事件がこの場であったということを知ってもらって大崎事件を忘れないでほしい」

弁護団は今月18日に5回目の再審請求に向けた方針などを発表する予定です。

 
「KKBみんながカメラマン」