まるで人魚!?ダイビングの国際大会VOLCANO CAP 2025


 鹿児島湾の魅力、というと、さまざまな言葉が思い浮かびますが、18日世界各地から鹿児島湾に集まった方達はひときわ熱い思いがありそうです。

 【北記者リポート】
「桜島が綺麗に見えるここ鹿児島湾で19日からある国際大会が開かれます。18日はその公式練習が行われています」

 桜島の沖合で深く息を吸って海に潜り込む選手たち。
19日から4日間に渡って開催されるフリーダイビングの国際大会「ボルケーノカップ」の参加者です。
国内だけでなくアメリカや韓国、台湾からも選手が集まりました。

 酸素の入ったタンクを背負うスキューバダイビングとは異なり、フリーダイビングは自らの心肺機能だけを頼りに潜る深さを競います。

 選手たちはまるで人魚のようにフィンを動かしどんどんどんどん海の深くへ。

 太陽の光りがほとんど届かない深さに用意されたタグを取っては、再び海面を目指します。

 選手によっては3分以上呼吸を止めて100m以上の深さまで。
好記録を出すには海の条件が大切ですが、ダイバーにとって鹿児島湾は絶好の環境なようです。

 【参加者】
「この環境はなかなかないと思う。普段フィリピンまでトレーニングに行っているけど行かなくていいと思った」
「水面はあたたかくて、(波は)穏やかで、(潮の)流れもなくてフリーダイビング的に潜りやすくて。条件は本当にそろっていて、(もっと大きな世界大会を)すぐにできるんじゃないかというくらい。(来年も?)そりゃ来ますよ。もちろん」

 内海であるだけでなく桜島が風を防いでくれるため波が立ちにくい鹿児島湾。
ダイバーがまっすぐ最短距離で潜るための環境が整っていると言います。

 そしてもうひとつ、鹿児島湾には強みがあると話すのは、大会主催者の寺嶋拓哉さんです。

 【大会主催者 寺嶋拓哉さん】
「鹿児島湾は3分から5分で(130mほどの深さを)とれるので選手にとってストレスがないし、安全面的にもかなり良い。世界的にもなかなかこの環境はない」

 この環境もあってか去年の大会では国内で14年ぶりの日本新記録が出ました。

 【大会主催者 寺嶋拓哉さん】
「事故なく、みんなが楽しんで、記録も出て、地域の方も含めてみんながハッピーになれる大会にしたい。ゆくゆくは世界的なダイバーがくるような魅力のある場所にしたい」

 今年は大会後、10月ごろまで実際にフリーダイビングを体験できるイベントも計画されているそうです。

 
「KKBみんながカメラマン」