【総裁選】県民の関心は?5人の争いとなる見通し・新総裁のかじ取りは…給付?<BR>減税?


 さて、自民党の総裁選挙の告示まで5日となりました。

 これまでに茂木敏充前幹事長、小林鷹之元経済安保担当大臣、林芳正官房長官が立候補の意向を表明し、今週中にも小泉進次郎農水大臣と高市早苗前経済安保担当大臣が立候補の意向を表明する予定です。

 今回は5人で争う構図となる見通しの中、果たして県民の関心は?
 街で聞いてきました。

【山?記者】
「5人の争いとなる見通しの総裁選。人数は減りますが、顔ぶれは去年の総裁選とほぼ同じです。街の人たちはどう見ているのでしょうか」

【80代】
「(高市さん)この人(女性で)初めてだから勝つんじゃないかなって少し期待している。女性の総理大臣1回は見てみたい」
「(小泉さん)ものをはっきり言うから、農政(コメ)問題も頑張っている。はっきり言えるのは今のところ小泉さんだけ」

【60代】
「実務でいうと茂木さん。今、ルックスやしゃべりを考えて投票すると思うが、茂木さんは実務がすごくできる。首相は官僚を動す力がないとダメ。目利きが効く。日本いろんな意味で沈没状態。先進国としてはおいてきぼりの状態なのですこしでもあげてほしい」

 一方、こんな若い世代の声もー

【20代】
「誰がいいのかは正直情報が足りなくて分からない。総理大臣、誰でもいいと思っていたが、最近の日本を見ていると少し不安が募る。日本を引っ張っていけるような人になってほしい」

 2人のお子さんをもつこちらの方はー

【30代】
「高市さん一択。自分のことだけでなく国や国民のことをしっかり考えて発言している。補助金など、子育てがしやすい環境を整えてもらいたい」

 総裁選の争点の一つが物価高対策をはじめとする経済対策です。

 7月の参議院議員選挙では定額給付金を主張した与党側が破れ、消費減税を主張した野党側が議席を伸ばしました。

 そうした中、新総裁に求められる経済のかじ取りについて専門家はーー。

(九州経済研究所 経済調査部 新川真吾 部長代理)
「(総裁選)候補者のなかで、いま給付金を明確に掲げてる方はいない。どちらかというと食料品の消費税をゼロとか、そういったところの意見が出てくるかと思う」

 消費税の約4割は地方への財源に充てられていて、代わりの財源次第では鹿児島を含めた地方財政への影響が懸念されます。

(九州経済研究所 経済調査部 新川真吾 部長代理)
「(消費税は)回り回って地方の政策に回すお金が無くなることになりかねない。(財源論の)保障をどうするのか、そうした議論とセットになってくると思う」

 石破総裁は地方創生担当大臣のときに鹿屋市の「やねだん」を訪れたほか、森山幹事長の存在感もあり鹿児島とはなじみが深い石破政権。

 その態勢が変わることについては。

(九州経済研究所 経済調査部 新川真吾 部長代理)
「(石破政権は)どちらかというと鹿児島に親和性が高かった政権かも。今後の政権にも地方が成長していけるような道筋を描ける取り組みをしてもらいたい」

 鹿児島にとって望ましい新総裁はーー?

「鹿児島にとってですよね。うーん」
一言ではなかなか言い表せないようです。

 衆参ともに少数与党となって迎える今回の総裁選。

 野党との連携も争点の一つです。

 立憲民主党と国民民主党を支持する連合鹿児島の下町和三会長は、「新しい政治の姿をどうつくるのかが一番問われている」などと話します。

【連合鹿児島 下町和三 会長】
「政策ごとにしても自民・公明にもうひとつついて多数の与党を形成するにしても新しいスタイルをつくっていかないといけないので、そこのところは注目をしていきたい」

 新しい自民党の総裁に望むことは―。

【連合鹿児島 下町和三 会長】
「地方のことをよく聞いてくれる人、現場を見て現場の人の話を聞いてくださる人。鹿児島は大きな製造業がそんなにないので農林水産業と観光。ここの現場の話を聞いてくださる人」

 5人の中で誰がいいと思うのか、ズバリ、聞いてみると

【連合鹿児島 下町和三 会長】
「この人ですね真ん中の人」

 下町会長が選んだのは林官房長官でした。

【連合鹿児島 下町和三 会長】
「いまも官房長官をされているので石破内閣なってからの国会国政のありようを体験をしている。経験値で野党というかどの政党とも話ができていくのではないか」

 今回の総裁選はいわゆるフルスペック型で行われ、国会議員票と同じ数が割り当てられる党員票に大きく左右される選挙戦となります。

 ちなみに前回もフルスペック型で行われ、県内の党員票は石破さん、小泉さん、高市さんの順で多くの票を集めました。

 新たな自民党のリーダーは誰になるのか、来月4日、投開票です!

 
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