宮崎県都城市での豚熱ウイルス 鹿児島県内でも経口ワクチンを緊急散布
宮崎県都城市で、死んだ野生のイノシシから豚熱ウイルスが確認されたのを受けて、県は12日、発見場所から半径12km内の霧島市と曽於市のエリアで、豚熱経口ワクチンを緊急散布しました。
【姶良家畜保健衛生所・池田省吾 所長】
「少しでもウイルスの侵入を防ぐと、リスクを下げるという意味でワクチンの緊急散布ということで国から指定を受けたので散布する」
霧島市での説明会には、猟友会や市の職員ら20人あまりが参加し、餌に混ぜた豚熱経口ワクチンの散布方法について専門家の指導を受けました。
【農研機構・平田滋樹 上席研究員】
「豚熱自体は、イノシシとかブタが罹る病気で人が罹ることはありません」
県によりますと、12日現在、県内での豚熱感染は確認されていませんが、今回は都城市の発生場所から半径12km以内にある霧島市と曽於市のあわせて30の地点で、約600個の経口ワクチンを散布したということです。県は1カ月後をめどに、2回目の散布を行うことにしています。