宮崎との県境付近での豚熱ウイルス確認受け 養豚農家に防疫資材を配布 鹿児島
宮崎との県境付近で死んだ野生のイノシシから豚熱ウイルスが確認されたことを受けて鹿屋市は市内の全ての養豚農家に防疫資材の配布を始めました。
「防疫に努めないとですね。ちょっとでもこの地域に入ってきた時にはもう、大隅半島は養豚業が多いので、どうしても阻止しなければならないと思ってます」
鹿屋市は養豚業が盛んで昨年度は92戸の農家が19万6400頭を飼育しています。豚熱ウイルスは感染力が強く、致死率も高いとされています。
野生のイノシシは行動範囲が広く、突然家畜に感染することもあるため、事前に消毒用の石灰を配ることにしました。
県などによりますと、死んだ野生のイノシシから豚熱ウイルスが確認されたのは、県境から約3kmの宮崎県都城市で、半径10km圏内の8つの養豚場では異常がないことが確認されています。
県は死んだイノシシを見つけた場合には、県地域振興局か市町村に連絡することなど協力を求めています。