終戦80年 特攻隊員の手紙を高校生が朗読「最期の思い」に心寄せる
もう1つの特攻基地「万世飛行場」があった南さつま市でも少年飛行兵たちの想いを高校生が朗読しました。
【朗読】
「ご両親様。久しき間、種々とありがとうございました。正人も軍人最大の名誉とする、特攻隊の大命を拝し勇躍出発します」
特攻隊員が家族に向けて最期に書いた手紙です。
南さつま市の万世飛行場からは201人の少年飛行兵が飛び立ちました。
大切な人へ届けたかった想いを、彼らと年齢が近い県内の高校生が80年の時を経て朗読しました。
こちらは県出身で現在の玉龍高校にあたる旧制中学を卒業した加覧幸男少尉。19歳で飛び立ちました。
【朗読】
「これも国のためです。決して決して心配しないでくだされ、節に節にお願いいたします」
集まった約260人の前で同じ玉龍高校の生徒が最後の手紙を読み上げました。
【玉龍高校1年 畠中日和子さん】
「他の方より興味がある。色々と自分でも調べて、親近感が沸いて結構練習もした。特攻隊で亡くなった(先輩を)誇りに思います」
【南さつま市・鹿児島市からの来場者】
「夏休みの宿題で作文に書きたいということで聞きに来た」
「色々な人が頑張って今の日本があるんだなと思った」
「争いがなくて、平和な世界であってほしい」
【修学館高校1年 町田あおいさん】
「その方がどんな気持ちで手紙を残したのかを考えて、気持ちを読み取りながら読んだ。朗読会には子どもも来ていたが、これから戦争を絶対いしてはいけないと伝えていきたい」