県出身の作家・汐見夏衛さんトークショー 「あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら」


 特攻隊員と女子高生の時空を超えた切ないラブ・ストーリーを描いた、県出身の作家汐見夏衛さんがトークショーを開きました。

 10代を中心に人気を博し、2023年に映画化された汐見夏衛さんの小説「あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら」

 今月8日、東京国際フォーラムで、汐見さんと映画のキャストらがトークショーを開きました。 イベントには4600人のファンが参加。

 映画の名シーンを、新日本フィルハーモニー交響楽団によるオーケストラ生演奏とともに「シネマ・コンサート」を体感しました。

 そしてトークショーでは、主人公で現代の女子高生役を演じた福原遥さんと汐見さんらが、作品と平和についての思いを語りました。

●福原遥さん
 「こういう事実があったことを忘れないでいてもらうために、この作品が繋げていけたらいいなと思う」

●汐見夏衛さん
 「たとえば戦争のニュースの映像で、空爆されている街にどんな人が住んでどんな生活をしているのか、空爆によって何が奪われたのか。爆撃をしている側の人はどんな考えで、どんな思いなんだろうと考えるきっかけにこの作品がなれば良いと思う」

 また、汐見さんの続編小説の映画化が決まったことも発表されました。

●汐見夏衛さん
 「10代の前半の子は、たぶんこれから生きていく上で辛い思いをして、ちょっと自分をないがしろにしたくなるような時期も来ると思うので、その時に、こういう小説を読んだことがあったなと思い出してもらって、もう少し自分のことを大事にしてあげて、他人のことも大事にしてあげようとか思うきっかけになって欲しい」

 
「KKBみんながカメラマン」