47年が経過 拉致事件 高校生が風化を防ぐ 鹿児島


日置市の吹上浜で市川修一さんと増元るみ子さんが北朝鮮に拉致されて12日で47年が経ちます。事件を風化させまいと高校生たちが活動しています。

【中禮記者 リポート】
「47年前に2人が拉致された吹上浜の現場です。12日はこの現場に高校生たちが訪れています」

集まったのは北朝鮮による拉致問題をテーマとした国の作文コンクールで受賞した県内の高校生らとドキュメンタリーを制作している甲南高校の放送部員です。

北朝鮮に拉致された市川修一さんと増元るみ子さんは47年が経ったいまも帰ることができていません。

高校生たちは去年、拉致問題を「自分ごと」として風化させず活動するグループ、「かえるの会」を結成。
12日朝、県警が主催した広報活動にも参加しました。

【拉致被害者・修一さんの兄 市川 健一さん(80)】
「高校生の皆さんはまだ生まれてない前の事件なんです。それを私たち家族と戦ってくれている。ほんとに心強く感謝、感謝です」

市川修一さんの兄、健一さんも今年で80歳。警察には毎年情報が寄せられているといいますが、解決には向かっていません。

「かえるの会」は来週土曜、県庁で、主に中学生・高校生に向けた拉致問題の勉強会を開きます。定員50人で事前の申し込みが必要です。

 
「KKBみんながカメラマン」