記録的な大雨から一夜 不明女性の捜索続く


8日霧島市には一時、大雨特別警報が出されましたが、記録的な大雨から一夜明け、姶良市蒲生町の住宅などが倒壊した現場では、行方が分からなくなっている住人の30代の女性の捜索活動が行われています。

【北 記者】
「警察・消防による懸命な捜索活動が現在も続いています」

 8日薩摩、大隅地方で線状降水帯が発生し、姶良市蒲生町では、山の斜面が崩れて住宅などが倒壊しました。

 警察や消防によりますとこの家には、4人が住んでいて、このうち3人は安否の確認が取れていますが、30代の女性と連絡が取れなくなっています。

 女性は、倒壊した住宅に取り残されているとみられ、警察と消防は約50人態勢で重機などを使い、がれきの撤去作業を進めて捜索を続けています。

「(Q.ここに避難していた?)ここの上に乗って避難していた。(水が)テーブルを越えてきた。(避難時は)何も考えられない。放心状態」

 一方、霧島市のJR日豊線の駅近くの集落では近くを流れる天降川から水があふれ、水路が逆流した影響で1mほど床上浸水したということです。

 住民らは、けさから片付けを行っていました。

 県内の被害の状況です。

 県によりますと、これまでに姶良市の行方不明者1人のほか、霧島市と姶良市でけが人が4人、住宅への被害は、姶良市で全壊1棟、薩摩川内市などで床上浸水が2棟、鹿児島市で床下浸水が1棟などとなっています。

 また、霧島市と姶良市では、水源につながる配管が破損するなどして合わせて、3万6000戸以上が断水しています。

 9日霧島市や姶良市に設けられた給水所では自衛隊などによる給水活動が行われていました。

 薩摩、大隅地方では、雨は小康状態となっていますが、薩摩地方では10日夕方から大隅地方では10日の夜のはじめ頃から局地的に雷を伴った激しい雨が降りあさってにかけて再び大雨となる見込みです。

 気象台は、「これまでの記録的な大雨により土砂災害の危険度が高まっているところでは少しの雨でも土砂災害が発生するおそれがある」として警戒を呼びかけています。

 
「KKBみんながカメラマン」