霧島市 「温泉の復旧 3週間以内に」


 霧島連山・新燃岳の噴火に伴う降灰の影響で霧島市の一部地域で温泉の供給ができない状況が続いていますが、市は復旧の目途を3週間以内と発表しました。

 新燃岳の噴火に伴い大量の火山灰が土石流となって川に流れ込み配管が破損した影響で、霧島地区では住宅や飲食店、温泉施設など約290軒が断水や温泉の供給ができない状況が続いています。

 霧島市は16日そのうち温泉の供給ができていない約260軒について復旧作業中の2次災害などを考慮した結果、復旧が3週間以内となる見通しを示しました。

 一方、20軒あまりの断水について霧島市は午後4時過ぎに復旧したと発表しました。

 県有数の観光地・霧島市はこれから夏の行楽シーズンを迎えます。

 こちらは霧島市牧園町の老舗の旅館、1879年=明治12年創業です。

 一番の魅力は源泉かけ流しの温泉。

 古くは西南戦争で負傷した薩摩軍の兵士を癒した名湯として知られています。

【おりはし旅館 有馬博明 副社長】
「今でも温泉が来ない水が来ないと困っている市民や観光業の方がいる。心を痛めている」

 こちらの旅館では断水などの影響はなく、一時、新燃岳の噴火で飛行機が欠航となったことによる予約のキャンセルはありましたが、その後、予約は堅調だと言います。

 ただ、今の時期だからこそ心がけていることがあります。

【おりはし旅館 有馬博明 副社長】
「噴火に対する備えについての正しい情報を情報提供できるように情報収集に努めている。お客様にも(防災などの)情報サイトの紹介している」

 夏休みも控える中、安全で楽しい霧島の楽しみ方を発信していきたいと言います。

【おりはし旅館 有馬博明 副社長】
「ピンチをチャンスにという言葉の通り、事業者だけでなくここに来られるお客様、市民の皆さまと一緒になって知恵を出して前を向いて新しい取り組みや霧島の魅力を伝えられたらと思っている」

 
「KKBみんながカメラマン」