【参院選】駆ける候補 どんな人?


 今月20日投開票の参議院選挙、鹿児島選挙区ではご覧の4人が立候補しています。

 候補者の訴えや素顔に迫るシリーズ、今回は届け出順の1番目と2番目無所属・新人の尾辻朋実さんと参政党・新人の牧野俊一さんです。

●無所属・新人 尾辻朋実候補
「今こそ政治を変えなければならないと思います」

 無所属・新人の尾辻朋実さん(44)。

 勇退を決めた自民党の尾辻秀久・参議院議員の三女です。

 当初、自民党の公認に手を挙げたものの選ばれず、立憲民主党の推薦を受けて立候補しました。自民党と袂を分かったとはいえ、長年秘書として支えた父・秀久さんヘの思いがにじみます。

●無所属・新人 尾辻朋実候補
「父の『虫の目になる』という言葉を胸に抱いて鹿児島中を走り抜けてまいりました」

 一方で、自民政治への厳しい思いも。

 これまでの行き過ぎた新自由主義で生じた地域間格差をなくすと訴えています。

●無所属・新人 尾辻朋実候補
「私は本当に悲しく思います。自民党こそ地域経済を、地方に生きる私たちを見てくれていた政党だったはずなのに、『官から民へ』と言い続けたこの20年間、政治家が政治の責任を民間に放り投げ続けたことの結果が今起きていると思っている」

 記録的な早さの梅雨明けで、連日、「あつい」選挙戦に。

 昼食は束の間の休息です。

●無所属・新人 尾辻朋実候補
「この間も朝一ですよ。朝一だから、まだ化粧したてだった」「(有権者から)『あらー化粧していないところがいいわー』って言われて。お母さん…」

 この日、尾辻さんの隣で支持を訴えていたのは、夫の和也さんです。

●夫・和也さん
「ビラ配りだったりとか辻立ちをしている。その仕事が一番向いているのではないかと思っている。応援しています(2人で微笑む)」

 公示日以降、立憲民主党の野田代表をはじめ、党の幹部らが続々と応援に駆けつけました。各地を回るなかで見えてきた課題も。

●立憲民主 川内博史 衆議院議員
「多くの皆さんにきちっと伝えられる時間、行動が課題かなと」

 自民党の重鎮の娘が野党の推薦を受けて戦う異例の選挙戦にこんな言葉もー。

●立憲民主 辻元清美 代表代行
「私はね、今回苦しかったと思いますよ。お父さんのこともあるしね。自民党からも、そして、野党の側からもいろんなことを言われるなかでも」「尾辻朋実がなぜ決断したか、それは『鹿児島のために働きたい』、この一点じゃないですか、皆さん」

●無所属・新人 尾辻朋実候補
「大なり小なりの山を乗り越えてきたので優しい言葉をかけていただいて、この半年間がよみがえってきた」

 「保守王国」とされる鹿児島で支持を広げるために奔走します。

 自転車で颯爽とやって来たのは参政党・新人の牧野俊一さん。

 救急医として県内の病院に務めながら臨む国政選挙、第一声は当直明けでした。

●参政・新人 牧野俊一候補
「組織の力を借りず、企業の力を借りず、一人ひとりが立ち上がって作ったこの参政党というもの。これが本当に今、国の政治の流れを変える可能性があるんだということ。」

 公示日初日に向かったのは北海道!

 趣味のアドベンチャーレースに参加しました。

●参政・新人 牧野俊一候補
「どんなことが起きても絶対に諦めずに前に進み続けてゴールを目指すんだと、
この姿勢を逆にアピールするいい機会かな。この姿勢をそのまま政治に持ち込みたいと思っている」

 鹿児島へ戻ったのは公示から4日後。
 
 本格的な選挙戦のスタートです。

 牧野さんが訴えるのは減税と積極財政の両立です。

●参政・新人 牧野俊一候補
「(消費税は)下げるならば一律全ての品目で最低でも5%、そして将来的には
段階的には0%、つまり廃止を目指していくべきだという風に考えている」

 一分一秒たりとも時間を無駄にしない牧野さんの姿勢にスタッフも驚きを隠せません。

【陣営スタッフ】
「すごいアクティブで強靭な体力でいつ寝てらっしゃるんだろうって感じで、知力、体力、活力、気力すべてそろってらっしゃるんじゃないですかね」

「牧野俊一、牧野俊一でございます」

「アドベンチャーレース36時間眠らずに走り続ける候補者、365日、皆様のため
に働きます。」

 移動中の選挙カーではー。

●参政・新人 牧野俊一候補
「すいかが好きでね。半分以上スイカは飲み物だと思って食べてるところがある」

Q.頑張れる理由は?
「国の状況をこのまま放っておいたらどんどん経済は衰退していく。救急に例えて言うんだったら今治療しないと手遅れになりますよっていうそういう状況だっていう風に見えるから、だから今やらないといけない」

 党の勢いを生かし、巻き返しを図ります。

●参政・新人 牧野俊一候補
「まだまだ我々としてはネットを中心とした認知度ということが主体ですので、ネットを見ない方にはなかなか十分に知れ渡りきってないでしょうし、そこへきちんと声を届けていかなきゃいけないと考えています」

 
「KKBみんながカメラマン」