種子島で超早場米の稲刈り始まる 今年は作付面積増やす 概算金は「なんとか納得できる数字」
コメの高値が続く中、いよいよ新米が食卓に届きます。
超早場米の産地南種子町で稲刈りが始まりました。
一面、黄金色に輝く稲で埋め尽くされた田んぼは、超早場米の産地として知られる南種子町。
稲穂は垂れ下がり収穫の時期を迎えました。
生産農家 石堂裕司さん
「まずまずだと思っています。最初は寒かったり、風が強かったりということで生育が伸び悩んでいたというところもあったがなんとか頑張って育てた。いいお米ができたなと思う」
去年より1週間ほど収穫が遅れたというものの、新米の出来に自信をのぞかせる石堂裕司さん。
全国的な米不足を受けて今年は作付面積を増やしました。
生産農家 石堂裕司さん
「あんまり管理が行き届いていない水田だったんですけど米騒動とも言われてい中でもともと米どころなので沢山の稲穂をこの地域に実らせたいなと思って水田を広げたところです」
およそ2ヘクタール増やしたことで1・5トン余りの増産を見込んでいます。
今月上旬、石堂さんにはJAが米を確保するために示す「概算金」が提示されました。
今年とれるコメの流通価格の指標として、生産者も、流通業者も、注目するこの数字については。
生産農家 石堂裕司さん
「10年前、20年前と比較したらまだまだ足りないところはあると思うけどやっとなんとか納得できる数字かなと思う」
全国のスーパーでの米の販売価格は5キロで3602円と7週連続で値下がりしていますが、去年の同じ時期より1275円高い状況となっています。
石堂さんによると新米の店頭価格は4000円台になるのではとしています。
生産農家 石堂裕司さん
「全国のスーパーで並ぶお米が少し高くてもおいしいねと言ってもらえるような米作りに励みたい」