新燃岳の火山灰で断水・温泉供給できず…霧島市は農業用水への影響懸念し水質調査


霧島連山・新燃岳の噴火による降灰で断水などの被害が続くなか霧島市は水質調査を実施し、農業に影響が出ないか詳しく調べています。

新燃岳の噴火により大量の火山灰が土石流となって川に流れ込み、水道や温泉を送る配管が破損したため霧島地区では住宅・飲食店・温泉施設などおよそ290軒が断水や温泉の供給ができない状況が続いています。

神宮台別荘地地区や霧島神宮の断水は解消された一方、14日新たに高千穂峰のふもとにある高千穂河原ビジターセンターや付近の飲食店で断水が確認されました。

市は給水所を設けたほか、市営の温泉を無料開放するなどして住民らに支援を行っていますが、復旧のめどは立っていません。

「15日で5日間商売できませんので、死活問題ですよ」

市は14日火山灰の除去や温泉を供給する配管の復旧工事などのため9200万円あまりの補正予算を専決処分し、対応を急いでいます。

また、農業用水として問題がないか調べるため先週に続き15日3度目の水質調査を行いました。
結果は1週間以内をめどに公表する予定です。

【霧島市 農林水産部耕地課 永山正姿郎さん】
「(これまでの調査では)農林水産省の基準がございまして、その基準にほぼ収まっている状況です。水質調査の方を必要に応じて行っていきますのでその結果を見ながら観察してまいりたいと考えております」

 
「KKBみんながカメラマン」