トカラ群発地震 震度4観測され住民の帰島時期は先延ばしへ 最短で18日か
群発地震のために十島村の住民が島の外に避難を始めて11日で1週間です。
11日震度4の地震が観測されたため、村は帰島のめどを最短で2日ほど先延ばしする方針です。
トカラ列島近海を震源とする震度1以上の地震の回数は先月21日から11日午後4時までに1856回。
10日まで減少傾向でしたが11日は増えています。
悪石島では11日、震度3を6回観測していて午後4時台に2回震度4を観測しました。
十島村では今月4日から3回にわたって島の外への避難が行われていて、これまでに悪石島と小宝島のあわせて64人が鹿児島市に避難しています。
十島村は10日、震度4以上の地震が5日間発生しなかった場合、14日に希望を集約し、最短で16日のフェリーで希望者が島に帰れるようにすると発表しました。
11日、震度4が観測されたため、役場は検討中としつつ「現時点では早くて18日のフェリーで希望者は島に帰れる見通し」としています。
島外避難が始まって11日で1週間。
避難した住民は収束の気配が見えないことに不安を口にします。
【悪石島から避難 有川和則さん】
「地震の回数がだんだん増えてきましたからやっぱり心配するのは島のこと。(地震が)来ないから帰島してそのあとまた大きいのが来たらどうするのかも心配です」
群発地震が長期化する十島村に対して支援の輪が広がっています。
県内で店舗を展開している生協コープかごしまは島に残っている人たちに向けてパックのご飯やバスタオル、シャンプーなどを贈りました。
悪石島や小宝島には生協コープの組合員が多く、物資は明日の朝届くということです。
また、避難している住民に向けても鹿児島市や薩摩川内市などに店舗を構えるドン・キホーテから1世帯あたり5000円分の商品券が贈られました。
【十島村 久保源一郎村長】
「避難者は子育て世帯や高齢者など、世帯の状況に応じて求める物資も違う。そ
の点、今回寄贈を受けた商品券で各世帯のニーズに応じたものを求めることがで
きるのは大変、村としても助かる」