新燃岳 火山灰 マグマ由来の成分増加 連続噴火は停止したもよう
霧島連山の新燃岳は10日午後7日からの連続噴火が停止したとみられます。
ただ、火山灰の構成物にマグマ由来の成分が増えていることが専門機関の調査で分かりました。
気象台は新燃岳での7日夜からの連続噴火が10日午後3時ごろ停止したもようだと発表しました。
産業技術総合研究所が火山灰を調べたところ、先月22日から28日に採取した火山灰に含まれる新しいマグマ性物質は1%未満でしたが、今月2日の噴火による火山灰には3%、4日から6日の火山灰には最大で6%含まれていたということです。
【産総研 大規模噴火研究グループ 宮城磯治 主任研究員】
「表にマグマが見えてなかった。それが少し見えるようになった状況。2011年は本当のマグマ噴火だが、今回は火山灰とガスを出す、桜島のような噴火。(今回の現象を見て)大きい噴火が来るような感じはしないが、ガス抜きを上手にしている状況だと思っている」
専門家によると、火山ガスを含むマグマが上昇して対流することでガスだけが分離して火口から噴出、マグマ本体は下に落ちマグマだまりに戻る現象が考えられるということです。
気象庁は、「よりマグマの関与が強い噴火に変わってきている」との見解を示しています。