10管本部の海域火山監視観測 上空からは目立った変化なし


 9日は火山の専門家が地震が相次ぐトカラ列島などを上空から目視で観測を行いました。

 第10管区海上保安本部は年に2回、防災のための基礎資料を集める目的で管内にある火山などを上空から目視で観測しています。今回は県内で相次いでいる火山活動や地震の状況を確認するため、当初の予定を早めて実施されました。
 
 観測に同行した京都大学防災研究所の中道治久火山防災研究センター長はトカラ列島の状況についてー。

 【中道センター長】
「悪石島も毎回変色水などを見ていますけれども、今回、島も一周してみてきたのでは、海岸で崩れている場所があったんですけども、その先で変色水が見られたということです。今回(大きな変化が)ないということは、火山活動として直接的に、例えば火山流体が地面から海底に流れ込んで上昇していくということはなかったということ」

 活発な火山活動が続く新燃岳の観測も行う予定でしたが、悪天候のため見送られました。

 【中道センター長】
「噴煙がない状態での新燃岳の火口の溶岩の様子、どこに溶岩の切れ目があるのか火山灰がどのように切れ目から周辺に積もっているか、そういう様子を見たかったんですけども今回は見ることができませんでした」

 
「KKBみんながカメラマン」