新燃岳の降灰 お茶畑にも…
活発な火山活動が続く霧島連山の新燃岳。噴火に伴う降灰は霧島市の茶畑にも影響を及ぼしています。
二番茶の収穫時期を迎えている霧島市の茶畑。機械が巻き上げているのは、畑に降り積もった火山灰です。
抹茶の原料となる「てん茶」を中心に栽培している霧島中央製茶では、新燃岳の降灰に頭を抱えています。
【霧島中央製茶 東福健治代表取締役】
「10日くらいで2番茶が終わるが、そこまではこの戦い」
新燃岳では先月27日からの連続噴火が7日、停止しましたが、再び噴火が確認され、9日の午後3時現在も噴火が続いています。今月3日の噴火では噴煙が火口から5000mまで上がり霧島市では多量の降灰が確認されました。
降灰で白くなった茶葉は洗浄機を使って汚れを落としていますが、葉についた火山灰はなかなかとれないといいます。
【霧島中央製茶 東福健治代表取締役】
「新燃岳の灰は桜島の灰と違って、微粒子、パウダー状になっている。この間、雨が降ったが、落ちないでへばりついている。洗浄機で洗わないとこのままでは商品にならない」
収穫も一苦労のようです。
【霧島中央製茶 東福健治代表取締役】
「摘むときにパウダー状だから舞ってくる。顔も灰だらけ」
なお、新燃岳では噴火警戒レベル3の「入山規制」が継続しています。