新燃岳で噴火 噴煙2800m 先月27日から噴火続く


2日午前、霧島連山の新燃岳で噴火が発生し、噴煙が火口から2800メートルまで上がりました。
新燃岳では先月27日から噴火が続いていて、気象台が警戒を呼びかけています。

気象台によりますと、午前11時43分に新燃岳で噴火が発生し、噴煙が火口から2800メートルまで上がりました。
噴煙は南西方向に流れ、霧島市では茶畑や道路に灰が積もり、白くなっています。
霧島市にある鹿児島空港では飛行機が滑走路の灰を巻き上げながら進む様子も。
火山灰の影響で鹿児島空港を発着する39便が欠航しました。

(利用客)
「(火山灰で欠航は)初めて。屋久島に行く予定。羽田から来た。明日の朝、高速船で屋久島に行く」

新燃岳では先月22日に7年ぶりに噴火が発生し、その翌日、噴火警戒レベルが3の「入山規制」に引き上げられました。
その後も火山活動が活発で、先月27日の噴火が6日間続いています。
火山性地震は2日、午後3時までに100回を超えていて、火山性微動もときどき発生しています。
1日、現地で調査を行った鹿児島大学の井村隆介准教授は、「新燃岳の一連の火山活動のなかでは噴火が長く続いている」としたうえで、「予測は難しいが、大きな噴火がいつ起こってもおかしくない状況が続いていて、予断を許さない」と指摘しています。
気象台は火口から約3キロの範囲では大きな噴石に、約2キロの範囲では火砕流に警戒を呼びかけています。

 
「KKBみんながカメラマン」