路線価 県全体の評価額 33年ぶり上昇 


 相続税や贈与税の基準となる土地の価格、路線価が公表され、県全体の評価額が33年ぶりに上昇に転じました。

 国税庁によりますと、標準宅地の評価基準額の県全体の平均変動率は、去年を0.1%上回り、1992年以来、33年ぶりに上昇に転じました。

 県内で路線価が最も高かったのは、鹿児島市東千石町の「天文館電車通り」で1平方メートルあたり93万円でした。

 去年を1.1%上回り、3年連続での上昇となりました。

 このほか、自衛隊基地の整備で需要が高まっている西之表市東町の「東町通り」が1平方メートルあたり4万3000円で去年を4.9%上回ったほか、世界遺産の奄美大島で最大の繁華街、奄美市名瀬入舟町の「屋仁川通り」が1平方メートルあたり13万5000円で去年を3.8%上回り、2年連続での上昇となりました。

 国土交通省と不動産鑑定士によりますと、県全体では人口減少などで土地の需要が減り、地価の下落傾向が続いている中、特に中心部の再開発などで、鹿児島市が全体的に上昇傾向となったことが県全体の評価額を押し上げる要因になったとしています。

 「路線価」の詳細は、国税庁のホームぺージで閲覧できます。

 
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