昨夜 悪石島で震度5弱 11日間で震度1以上770回超・専門家に聞く 注意点・行政の対応
地震が相次いでるトカラ列島近海で昨夜、最大震度5弱を観測しました。
午後5時すぎにも震度4を観測していて、気象台は引き続き、同じ程度の地震に注意するよう呼びかけています。
30日午後6時33分ごろトカラ列島近海を震源とする地震があり、悪石島で震度5弱奄美市で震度3を観測しました。
(旅の宿 十和丸 有川和則さん)
「縦揺れ横揺れ、そして振り回すといった感じ。(揺れは)10秒ちょっとだったと思う。かなり強かった。他の情報は全然入っていない」
トカラ列島近海では1日も震度4の地震が起きてていて、震度1以上の地震は先月21日からこれまでに770回を超えています。
気象庁は当面は30日と同じ震度5弱程度の地震が起きる恐れがあり、揺れが強かった地域は落石やがけ崩れにも注意を呼びかけています。
終息の見通しが立たない今回の地震について、今後の注意点や住民の不安をどう払拭するべきか?
専門家の見解です。
(鹿児島大学 井村隆介 准教授)
「2021年12月はマグニチュード6クラスの地震。昨日の地震はM5・1ということだが、エネルギーとしては30倍くらい大きなのがマグニチュード6クラスになる。群発地震は普通のメカニズムではなく、なにか流体が動いているのではないか、その流体が熱水?マグマか?研究者の中では議論が分かれている。全然分からないことだらけ」
気象庁は陸のプレートの内部で地震が発生していて、北西と南東の方向に引っ張られることで上盤がずれ落ちる『正断層型』だと説明。
「過去も活発化と落ち着く状態を繰り返すことが多い」と解説しています。終
息の見通しが立たない中、気になるのが1週間あまりの地震で疲弊する島民です。
(鹿児島大学 井村隆介 准教授)
「今回の地震については長く続いている。住民のメンタルの方が心配。1週間以上ず寝られない夜が続いている。早めに行政が手段を講じることが大事。希望者だけでも島外避難、一時的にできるように行政が対応してほしい」